末期がんの緩和ケア ご家族のための「在宅緩和ケア」「自宅での医療」の知識【神奈川県川崎市幸区の在宅緩和ケアクリニック】

アルコールについて

原則禁酒です。体調を崩すきっかけになるのでおすすめできません。
お酒は、

いかなる種類であろうとも悪影響しか与えず、水分補給にもならないのです。

カクテルのような、アルコール飲料とジュース類を混ぜ合わせてお酒を薄めてある飲み物も禁止です。

使用している医薬品の効果を狂わせてしまうこともあるので、飲酒については、医師の指示に必ず従いましょう。

(休薬期間であっても医師に確認をとりましょう)また、

「飲みたい」と感じられるのは体調が良くなっている証拠。その体調の変化を喜び、維持するためには引き続きお酒は止めておくのが一番です。

赤ワインに含まれるポリフェノールにがん予防効果があるといった研究結果もありますが、あくまでも予防の話です。

また、ポリフェノールによる健康効果を得ようとすると飲酒量も多くなりますので、飲酒によるデメリットのほうが大きくなります。また、赤ワインのポリフェノール類をサプリメントにした商品がありますが、がん治療に関しての効果は不明ですので使用しないほうが良いでしょう。

治療中は「飲まない」、「すすめない」が重要です。

気分転換の外食や宴席に出席する場合などはジュースやお茶類のほか、ノンアルコールビールにしておきます。ノンアルコールビールであれば、見た目や味はビールにそっくりで、しかもアルコール摂取によるデメリットを防ぐことが出来ます。家族のかたも、「少しぐらい」と思うことがあるかもしれませんが、主治医の確認がとれている範囲にとどめておきましょう。

このほか、宴席などでは知らずにすすめてくる人もいます。そういう時は

「今は飲まないようにしているんです」とハッキリと辞退しましょう。

強引な方に対してや病気のことを話したくない場合は、「車で来ているので」「(病名を言わずに)医師に止められていて」と伝えると、無理にすすめてくることもなくなります。