末期がんの緩和ケア ご家族のための「在宅緩和ケア」「食事」「自宅での医療」の知識【神奈川県川崎市幸区の在宅緩和ケアクリニック】

便秘をしたときの工夫

便が出ない、かたい、お腹が張るなどといった便秘の症状は、抗がん剤をはじめとする医薬品の副作用であることのほかに、食事内容や精神的なストレスなどが原因としてあげられます。

まず、必要なのは

食事を食べることと水分補給です。

一定量の食事を食べていないと、排便に適した便量が出来ず、しかも水分が少ないと便がかたくなってしまい、排泄が難しくなってきます。

起き抜けにコップ一杯程度の冷たい水を飲むと、水の量と冷たい温度が刺激になって腸が動いてくることがあります。水は、一気に飲むと、むせたり吐き気の原因になるので、何回かに分けて飲むようにしましょう。

食事量を確保するためには、朝食を食べるようにすることがおすすめです。

いつも同じような時間帯に朝食を食べるようにし、そのときに味噌汁やさらっとしたスープなどを加えて水分を取るようにします。

ほかにも、豆類や穀類、乾物類などの食物繊維の摂取が効果的です。

具体的には大豆やおから、納豆、枝豆、小豆(あんこ)など、胚芽米、干し椎茸や切り干し大根などです。

食物繊維には固くて消化が悪い性質があります。これらの食材は、しっかりと良くかむことのほかに、斜め薄切りにして繊維を断ちきっておくことや、やわらかくなるまでしっかりと煮込むようにすることで消化が良くなります。また、細かく刻んでおいたり、やわらかくなっていると、口内炎があるときでも食べやすくなります。

生の野菜や果物をミキサーにかけてジュースにすると、食物繊維が細かくなってたくさんとりやすくなります。(ジューサーはしぼりかすに食物繊維が集中して含まれてしまうので、ミキサーで作るのがポイントです)

使う果物をりんごにすると、野菜の苦みがマイルドになって味が良くなるだけでなく、りんごに含まれるペクチンが腸の粘膜をまもり、便の固さを調節して排便をスムーズにします。

このほか、ヨーグルトや乳酸菌飲料などに含まれる乳酸菌やビフィズス菌が、腸内環境を整えて便通をよくする働きをします。「お腹の調子を整える」という働きを表記してあるトクホ(特定保健用食品)のヨーグルトなどを利用するとより効果的です。