メディ在宅クリニック院長 髙橋 保正です。

お盆には不思議なことが起こります。

感覚的なことかもしれませんが、確かにお盆は多くの皆さまが天に召されます。

ご先祖さまがお迎えに来て、一緒に手をつないで天国に上がっていく。

そんな時期であることは確かです。

しかしながら、そんな私たちもお化けは見たことがありません。

沢山の患者さまをお見送りさせていただきましたが、まだどなたもその後お会いしたことがありません。

世の中にはまことしやかに言われている都市伝説があります。

「あの病院は出る」

遊園地では、恐怖の病棟シリーズが大流行り。

病院としては良い迷惑ですね。

知らないうちに私たちは、病院は怖いところというイメージを植え付けられています。

実際には入院した患者さまが、見えないものが見えてしまうという、せん妄と呼ばれる症状は、環境の変化がひとつの原因であるのに、「あそこの病院は出る」など
と噂になってしまうのです。

ご自宅でも、出ることがあります。

末期がんの患者さまが夜、突然ご家族に「今お父さんが会いに来てくれたんだよ。あれ、もう帰っちゃったのかな」とおっしゃいますが、お父さんは去年亡くなって
います。

ご家族さまみんなでゾゾッとします。

でも私たち医療関係者は知っています。

末期がんの方にも夢かまぼろしか、わからない何かが見えることを。

それをやはり、せん妄と呼びます。

せん妄は環境の変化でも起こりますが、命が数日になると見られる症状でもあるのです。

せん妄が見られると、私たちはご家族さまに覚悟の気持ちが必要であることをお伝えします。

「せん妄は、命が短くなってきたときに、見られるサインです。私たちは諦めずに治療を続けますが、ご家族さまには覚悟の気持ちが必要です。心の準備をして、引き続きご本人さまを応援していきましょうね」

そんなお話をさせていただき、その数日後に患者さまは天に召されます。

せん妄は不思議です。

ご本人さま、ご家族さまの心の準備に必要な症状なのかもしれません。

今年もお盆を無事に乗り越えました。

やはり沢山の皆さまをお見送りさせていただきました。

お化けは信じませんが、ご先祖さまが優しくお迎えにくる、のはちょっと信じてしまいます。

まだまだ世の中には理解できない不思議なことがあるものですね。

不安でいっぱいの患者さまとご家族さま。

あらゆることをきちんと前もって予想して、先手先手で起こりうることを皆さまにご説明して、不安を解消することが何より大切です。

少しでも患者さまやご家族さまの不安を解決して、安心してご自宅で過ごせるように、これからも私たちはお手伝いをさせていただきます。

メディちゃんの４コマまんが

ワンポイントスキルアップ講座

Excelで半角文字を全角文字に変換する方法

名簿や住所録を作成して管理する際に、全角文字と半角文字が混在していると見づらく管理がしづらいものです。

今回はJIS（ジス）関数を使用して、文字列の中にある半角文字を全角文字に変換する方法をご紹介いたします。

【対象の文字列を指定し数式を入力】

1.まずは変換後のテキストを入力する列を作成します。

今回は住所が入力されている列の隣に作成しました。

2.実際に数式を入力していきます。

セル「E2」に 「=JIS(D2)」 と入力します。

（引数には、対象の文字列が入力されているセル「D2」を指定します。）

「Enter」キーを押すと、変換後の文字列が表示されます。

【オートフィルで他のセルにも表示させる】

1.オートフィルを使って、セル「E2」に入力した数式をE列の他のセルにコピーします。

セル「E2」の右下にマウスを乗せるとマウスポインターの形が変わるので、セル「E9」までドラッグします。

2.全角文字に変換された文字列がE列に表示されました。

メディちゃんの「やわらか頭体操」