メディ在宅クリニック院長 髙橋 保正です。
お家での患者さまはみんな自由です。
「やっと帰ってきたよー」と酸素チューブをお鼻につけてお家に戻られた患者さま。
病院から退院できた喜びから、ベッドの上でおタバコをプーカプカ。
酸素のおかげでタバコは凄い勢いで燃えていきます。
火事にはならないけど危険です。
でも患者さまは笑顔いっぱい。
患者さまに罪は無い。
「良かったね~。退院おめでとうございます」と、言いながら少し酸素の器械の勢いを調整し、お身体の安全とお家が燃えないための安全を確保します。
「煙の出ない電子タバコにしましょうか」
「えー、煙が出るのがいいんじゃん」
「でも最新式の電子タバコも試してみたら?」
そういいながら私たちはコンビニに向かいます。
おどおどしながらレジ横のカッコいい広告を指差して店員さんに聞きます。
「これは電子タバコですか?」
「はいそうです、4,980円になります。ご購入されますか?おタバコはどれにしますか?」
「よ、よんせんきゅうひゃくはちじゅうえん?」
「現金にしますか、カードにしますか?」
「か、カードでお願いします。あと外国のカッコいい、このタバコをお願いします。」
無事に購入して、患者さまのお宅へ。
「悪いな先生。お金は?」
「お金はいいです。火事にならなければ良いので。無料レンタルです。火の出るタバコは酸素でぶわーって燃えて危ないので」
患者さまの安全確保もひと苦労です。
でも患者さまの喜ぶ顔が私たちの苦労を吹き飛ばしてくれます。
ひと安心してると、また自由な患者さま。
「俺は忙しいんだよ。午前中なんかくるんじゃないぞ。午後3時から5時の間だ。いいな。それ以外はいないからな」
おなかが痛くて苦しんでいた患者さまも、治療の効果が出てきて、楽になると余裕の発言です。
決してお出かけできる体力は無いのに、強がってしまいます。
「今日は少し早い時間に行きますね」と、お電話しても許してくれません。
「時間は俺が決めるんだ。あんたじゃない」
えーんえーんと心の中で泣きながら、「ごめんなさいみんな。お気持ちを尊重しましょう」と訪問スタッフにも伝えます。
みんな同じ人間です。
せつない気持ち。
やるせない気持ちが入り乱れます。
でも、末期がんの患者さまは不安でいっぱい。
身体のつらさから、言葉や行動が荒っぽいことも沢山あります。
だからこそ私たちが大きな心で守って差し上げないといけない、といつも思っています。
時には理不尽なことで私たちが怒られることもあります。
特に在宅医療は患者さまのお城に私たちが訪問するので、患者さまがお殿さま、お姫さま。
ワガママで当然です。
そんな中で、確実に病気からくるつらい症状をとって差し上げて、患者さまの願いを叶えて差し上げる。
それが大事なのです。
「そんな理不尽な~」と思いながらも在宅医療は毎日続きます。
さあ今日もお電話が入りました。
「夕方こい!」とおっしゃっていたあの方です。
「おなかがいてーんだよ。早く来いよ。おーい、院長。何やってんだよ。早く来いって言ってんだよー」
悪いのは病気です。
ご本人さまに罪はありません。
さあ、今日も皆さま、たくさんの理不尽を笑顔で乗り越えていきましょうね。
理不尽でお困りの時には、私たちが出動しますので、お声がけくださいね。
病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
病院の相談員の方からのご相談です。
Q. メディさんの訪問は退院後は毎日と聞いています。そんなに訪問が必要ですか?
私たちが2014年にクリニックを立ち上げてこれまでに、1371人の患者さまをご自宅でお見送りさせていただきました。
ずっとお家で過ごせた割合である在宅お看取り率は95%です。
患者さまの命の長さについて、訪問開始してからのすべての皆さまのデータを集計すると2022年7月31日時点で、1週間以内…15% 1ヶ月以内…52% 3ヶ月以内…80% 6ヶ月以内…90%の皆さまが命を落とされます。
「昨日まで元気だったのに、なんで急に」
ご家族さまはもちろん、病院の先生、看護師さんたちですら私たちの報告に驚かれます。
末期がんの患者さまには急変があり得ます。
刻一刻と症状が変化します。
がんの増殖スピードに私たちが負けてはいけません。
だからこそ退院直後はなおさら、毎日訪問して体調確認を行ないます。
わずかな変化も見落とさず、時間単位で悪化していく症状を抑えていく。
それが私たちの使命です。
一見落ち着いているような患者さまでも油断をしてはいけません。
退院後、まずは毎日私たちが訪問して体調確認を行ないます。
ですからどんなに重症な患者さまでも、安心してお任せくださいませ。
すぐに私たちは飛んでいきますからね。
メディちゃんの4コマまんが
ワンポイントスキルアップ講座
数式のエラー値の代わりにメッセージを表示させる方法
セルの数式がエラーになると (#VALUE! や #DIV/0! )などが表示されますが、このエラー値を任意のメッセージで表示させることができますので、ご紹介いたします。
【エラー値を IFERROR関数で 「-」 と表示させる】
1. 商品の売値と原価から、原価率をD2からD5セルにそれぞれ求める場合、原価率を求める数は、D2セルであれば「=C2/B2」となリます。
その時に売値のセルが未入力の状態だとエラーとなり、セルに 「#DIV/0!」 と表示されてしまいます。
2.数式のエラー値が表示される代わりにIFERROR関数を用いて、エラーの場合には 「-」 を表示するように入力しておけば、通常であればエラー値で表示される所を 「-」 とすることができます。
= IFERROR (C5/B5,”-”) IFERROR関数は、エラーでない場合は数式の結果を表示します。
【ISERROR関数とIF関数の組み合わせで表示する場合】
ISERROR関数とIF関数を使って、原価率の計算式がエラーかどうかを判定します。
〜ISERROR関数とは?〜
ISERROR関数は、数式がエラーかどうか判定する関数です。
エラーならTRUE、エラーでなければFALSEを返します。
条件が成立する(エラー)なら、「データを正しく入力してください。」と表示し、条件が成立しない(エラーではない)なら何も表示しないように設定します。
= IF ( ISERROR (C2/B2), ”データを正しく入力してください。”,”” )
関数を組み合わせることで、数式がエラーの場合のみ指定した値を表示することができるようになります。
メッセージを表示させることで表が見やすくなり、より作業がしやすくなるかと思いますので、ぜひご活用下さい。
メディちゃんの「やわらか頭体操」