虫の知らせってありますよね。
メディ在宅クリニック 院長 髙橋 保正です。
毎晩、翌日の訪問のスケジュールを組み立てています。
頭の中に地図を思い描き、クリニックを出発してお一人おひとりのお家に訪問するシミュレーションを行ないます。
この方は高カロリーの点滴とモルヒネの注射がある。
お鼻からチューブが入っていて、膀胱のカテーテルも入っている。
この方には輸血をしなくてはいけない。
がんが進行して体力が落ちてきていて、ご家族さまも不安がいっぱいだから何度も訪問しないといけない。
時には一日に30人の患者さまの訪問を行ないます。
何度も何度もシミュレーションを行ない、無事にイメージの中でクリニックまで戻って来られたら、次に看護師さんのスケジュールを立てていきます。
全スタッフが出動すると10列の道すじを考えることになります。
ひとチームごとにシミュレーションを行ない全ての予定を組んで、全員無事に頭の中で訪問が終わると、まもなく夜が明けて本当の訪問が始まります。
前もって患者さまお一人おひとりの体調を考えながら訪問の順番を決めていきますが、実際に訪問を始めてみるとふと胸騒ぎ。
いわゆる虫の知らせが入ります。
「あの患者さま。どうしてるかな?」と、ふと気になり突然訪問を追加することがあります。
先日もふと虫の知らせがあり、「ちょっと寄っていこうかな」と、スタッフと相談してある患者さまのお宅へ。
お一人暮らし。
肝硬変、肝臓がん。
時々虫の知らせが飛んでくる方です。
なんとなく訪問すると吐血されて倒れていたり、なんとなく訪問すると意識不明になっていたりと胸騒ぎが現実になる患者さまです。
この日も訪問したアパートの一階。
ピンポンしても反応無し。
ノックをしても反応無し。
「お出かけかな?」と、引き返そうとすると室内から音がします。
耳を澄ますと、トイレの水がじゃーっと流れ続けています。
水道の水もじゃーっと流れています。
玄関のドアのすぐそこで、「うーん。うーん。」とうなり声。
「大丈夫ですか?」と聞いてみても反応無し。
ドアが時々ギシギシ、ギシギシと鳴り、何かが向こうから押さえつけている雰囲気。
「開けますよー」とお声がけしてドアをオープン。
幸い、伴があいてました。
手前にドアを開くと、「うわーっ」と頭から後ろ向きに患者さまが外に倒れてきました。
瞬間的に私がお身体を受け止めてお部屋に運び込みました。
お部屋は散乱しており水は出しっぱなし。
異常行動と意識障害。肝硬変に伴う肝性脳症と診断。
直ちに治療のための点滴を行ない、少し意識を回復されました。
失禁もしており、こまめに訪問しながら介護体制を整えました。
入院しなくても在宅医療の継続を行なっております。
「そういえばあの患者さま。元気かな」
そんな虫の知らせが患者さまの命を守ります。
ふと虫の知らせがよぎったら、その直感は当たっているかもしれません。
もし患者さまの異変を感じたら、私たちがすぐにお家に伺いますのでお声がけくださいませ。
病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
いつもメディさんにご相談すると、その日に病院まで患者さまに会いに来てくれたり、数時間のうちに患者さまのご自宅に訪問してくださっています。
一体どうしてそんなに迅速にご対応可能なのですか?
当院のめざす方向性は、スピードと正確で丁寧な対応です。
早いだけではいけません。
早さとともに、正確に病状を把握して適切な治療を行なっていくことが何より大切です。
私たちは常にあらゆる状況を想定して動いています。
院長が明け方まで緻密に組み立てたスケジュールも、患者さまの病状を見て一瞬で組み替えたりもします。
病院や介護の責任者の皆さまからの新規の患者さまのご相談にも、最優先でご対応できるように、裏のスケジュールも組んでいます。
この時間帯にご相談があれば、遠くからでも駆けつけられるようにいつも高速道路の渋滞情報に目を光らせたり、開かずの踏み切りがないか、スタッフ同士で情報交換したり、とっさに別のチームのスタッフに訪問をお願いしたり、様々な方法で時間を作り出します。
まずはご相談いただいた病院に駆けつけて患者さまにお会いして退院後の治療方針を主治医の先生と確認します。
通院が難しい患者さまがご自宅にいれば、その日のうちに駆けつけて、点滴をしたり、痛み止めの注射をしたり、笑顔になるためのお手伝いをいたします。
スピードと正確な診断、治療は両立させてはじめて価値があるのです。
在宅緩和ケアは救急医療です。
時間との戦いであることが多いです。
がんのスピードに私たちが追いつかなければなりません。
どんなタイミングでもご遠慮なくご相談くださって大丈夫です。
必ず迅速に私たちはご対応いたします。安心して私たちにお任せくださいませ。
メディちゃんの4コマまんが
ワンポイントスキルアップ講座
目的のシートへ一瞬で移動できるハイパーリンク
エクセル(Excel)を使っていて1つのファイルに何枚もシート作ることがあると思います。
数枚のシートであれば、スムーズに移動できますが、大量になるとシートを探すのが大変ですね。
そこで、今回は、ハイパーリンクを利用して、移動をスムーズにする方法をお伝えします。
下記の表のように月別にシートが分かれているとします。
TOPのシートからすぐに目的の「月」のシートへ移動できるように設定していきたいと思います。
TOPのシートA3セルの「1月」とシートの「1月」をリンクさせます。
① A3セルにカーソルを合わせアクティブにします。
②「挿入」タブをクリック
③「リンク」をクリック
④「ハイパーリンクの挿入」のウィンドウが表示されるので、「リンク先」の枠から「このドキュメント内」をクリック
⑤ ドキュメント内の場所を選択してくださいの枠から「’1月’」をクリック
⑥「OK」をクリック
これで、A3のセル(1月)に「1月のシート」がリンクされました。
A3のセルをクリックすると、一瞬で1月のシートへ移動できます。
2月以降も同様に設定することでTOPのシートからの移動がスムーズになります。
シートの枚数がたくさんあると最初の設定が大変ですが、一度設定するとその後の作業が楽になります。ぜひご活用ください。
メディちゃんの「やわらか頭体操」