温度差にご注意を。
メディ在宅クリニック 院長 髙橋 保正です。
毎日たくさんの患者さま、ご家族さまとの出会いがあります。
病院に勤務していた時とは、比べものにならないくらい、登場人物がたくさんいらっしゃいます。
今までの自分は何を見ていたのだろうと思います。
病院では患者さまの病気を把握して、戦略を立てて、手術や抗がん剤治療を行なっていく。
それはもちろん正しいこと。
患者さまと向き合い、一緒に今後のことを考えていく。
それももちろん素晴らしいこと。
でも在宅医療を行なっている今は、患者さまとともに暮らしているご家族さまや親戚の皆さま、たくさんの皆さまとも向き合っています。
患者さまの症状緩和に関わる治療方針を立てながら、ご家族さまの想い、不安にもお応えしていく。
それがとっても大事。
病院の先生からご家族さまがどのようにお話を聞いているのか、そして理解しているのか。
ご本人さまはどこまでご病気のことをご存知なのか。
すべてを把握して、1週間後、一ヶ月後、二ヶ月後、半年後のことを想像します。
患者さまはどのような経過が予想されるか。病気がどのように体力を奪っていくか。
もし病状が厳しい時、ご家族さまの心の準備をどうすればよいのか。
「まだ歩けてるから大丈夫です。そんなにこまめに訪問してくださらなくても大丈夫です」
まだ元気そうなご本人様を見て、ご家族様がそうおっしゃる場合もあります。
しかし私たちはサインを見落としません。
わずかなむくみ。わずかな貧血。わずかな眠気。わずかな会話の違和感。
ちょっとしたサインが命の長さを教えてくれます。
油断してはいけないサインを私たちはいつも注意して確認します。
初めてお会いした患者さまの中には、医者としての視点からは命が数日の場合もあります。
ご本人さまの病状とご家族さまの心情。
そこに温度差を感じたら、私たちはまず温度差を修正していきます。
緩和ケアの第一歩。
それは、みんなの温度差を無くしていくこと。
同じ方向を見て歩いていくこと。
患者さま、ご家族さまとの温度差。
感じた時にすぐ修正。
大事です。

病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
まだまだ元気ながんの患者さまでそれほど訪問しなくても大丈夫そうですが、一度訪問に行っていただけますか。
もちろんです。
お元気な時から症状を予見し対応していくのが、本当の緩和ケアですからね。
ご依頼をいただきましたら、すぐにお伺いいたします。
症状に合わせてご対応可能です。
今回は初回訪問した時からの実況中継です。
この日は、急なご依頼でしたので、夕方18:00緊急で初回のご訪問をいたしました。
お元気との事でお会いしましたが、実際にお会いすると私たちの目からはかなり厳しい状況と判断いたしました。
ご本人さまは、食事量が落ちており、傾眠傾向。
うつらうつらしてソファに横になっている状況。
お腹が張っており、緊急で在宅腹部エコーを施行し、右上腹部より腹腔穿刺施行。
腹水3,000ml吸引。
痛みのコントロールとして、フェンタニルパッチを貼付し、頓服としてモルヒネシロップ処方。
ご家族さまは楽観的なご様子のため、現状を把握したうえでお話をさせていただきました。
ご家族さまへのお話は次の通りです。
・ 厳しい状況であり突然の呼吸停止があり得る状況。
・ 数日から1,2週間。頑張れても1ヶ月前後の命の可能性が高い
・ ご家族さまも覚悟の気持ちが必要
・ 私たちは諦めていませんので、毎日治療に伺います
・ 身体の浮腫や腹水の制御のため、連日、利尿剤とステロイドの注射を継続して、腹水が増えるのを予防します
・ 必要時、点滴を行ない、痛みが強い時にはモルヒネの持続注射を行ないます
・ 私たちは毎日休みの日も伺います。お困りの時には24時間対応をさせていただきます。
以上をお伝えさせていただき、お看取りの日か近いこと、呼吸停止の際にも、私たちが確実に責任を持ってご対応することを約束させていただきました。
ここまでを初回訪問で行なってきました。
こんな毎日を私たちは繰り返しています。
どんな患者さまにも迅速にご対応いたします。
安心してご相談くださいませ。
メディちゃんの4コマまんが
ワンポイントスキルアップ講座
日付から曜日を表示する方法
エクセルでカレンダーを作るときに曜日を一つ一つ入力していませんか?
エクセルでは、とても簡単に曜日の表示ができます。
そこで今回は、TEXT関数をご紹介します。関数の構文は以下の通りです。
=TEXT(値, “aaaa”)
次の表を元に、A列の日付を参照してB列に曜日を表示させていきます。
① 曜日を表示させたいセルにカーソルを合わせアクティブにします。
② 関数の挿入ボタン「fx」をクリックします。
③ 関数の分類の枠から「文字列操作」を選択します。
④ 関数名の枠から「TEXT」を選択します。
⑤ 「OK」をクリックします。
すると、「関数の引数」のダイアログボックスが表示されます。
①値の枠に「A3」と入力します。
②表示形式の枠に「”aaaa”」と入力します。
③「OK」をクリックします。
TEXT関数が設定され、B3セルに曜日が入力されました。
次に、B3セルをB12セルまでドラッグして数式をコピーします。
すると、B3セルからB12セルまですべて数式が設定され、曜日が設定されました。
メディちゃんの「やわらか頭体操」
