医療介護担当者にとって、これからが本番です。
メディ在宅クリニック 院長 髙橋 保正です。
みんなで乗り越える自粛生活から一転。
国民の多くが楽観的になり、マスクを外し、自由に外出を始めるこれからが、私たち医療者側の行動や考え方が試されます。
私たちは決して楽観的な気持ちになることはありません。
逆に危機感すら感じます。
たくさんの元気な皆さまの中に、お一人でも未知のウイルスに感染した患者さまがいれば、爆発的な感染に繋がります。
ですから医療者、介護者は担当する患者さまを守るため、自分やスタッフ、家族を守るため気を緩めてはいけません。
人は苦しい環境に置かれると、誰かを責め立てたくなります。
ウイルスの広がりは誰かのせい。
がんになってしまったのは自分のせいかも。
でも進行して苦しくなってきたのはきちんと良い治療をしない医者のせい。
あいつが悪い。
こいつが悪い。
国の対応に対しても、「緊急宣言が遅かった」「いやいや本当は自粛なんて必要なかった」などなど、たくさんの意見が飛び交います。
私たち一人ひとりが本当にするべきは、自分自身で考えて決断することです。
誰にも答えの出せない問いには、自分で答えを出すのです。
この患者さまはどうしたら笑顔になれるかな。
どうしたら安心して夜眠れるかな。
ずっとそばにいて差し上げられないけど、どうしたら私たちの想いを24時間お届けできるかな。
当院のスタッフは、毎日そんな風に考えながら患者さまのご自宅に伺います。
自分で考えて行動すること。
とっても大切です。
誰かの意見に振り回されず、私たち一人一人の答えをいつも心に持ちながら行動しましょうね。
それが患者さまの笑顔につながり、未知のウイルスに打ち勝つ唯一の方法なのです。
病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
メディ在宅クリニックの最近の実績と心がけていることを教えてくださいませ。
在宅医療とはお家に帰ったらどんなことをしてくれるのか、皆さま不安でいっぱいです。
当院の患者さまで、ご自宅でずっと過ごせる患者さまの比率、すなわち在宅お看取り率は97パーセントです。
昨年度の数字で申しますと、1年間で190人の方がお亡くなりになり、そのうち病院に搬送された患者さまは4名さま。
186名の患者さまはご自宅でずっと過ごすことができました。
ご自宅でずっと過ごすためには、安心していただかないと出来ません。
「こんなことだったら入院したほうが良い」と患者さまが思うことがないように、私たちは心を込めてお手伝いをさせていただきます。
「やっぱりお家で良かった」と、思っていただけるように、患者さまが笑顔になれるためには、どんなことでもします。
医師、看護師、看護助手、医療事務、社会福祉士などの専門職を持った仲間たちが、みんなで一致団結して迅速に動きます。
資格のある無しに関係なく、人としてできることを全部行ないます。
不可能を可能にする在宅医療。
私たちが心がけていることです。
お家に戻りたい患者さまのご相談は、お気軽にどうぞ。
私たちが責任を持って、皆さまのもとへ飛んでまいります。
メディちゃんの4コマまんが
知らないと大変!身近な法律豆知識
飲酒運転の車に乗せてもらった女子大生は犯罪者!?
今回は、法律違反を犯した女子大生が、じつは被害者だったという事件です。
ミステリーというわけではありません。
少し前になりますが、このような事件がありました。
飲酒運転の車に女子大生を同乗させて事故を起こしたと装い、示談金名目で現金を騙し取ったとして大学生の男など4人を詐欺容疑で逮捕されました。
男とその共犯容疑者らは、市内の店で女子大生と一緒に飲食した後、男が飲酒運転をして女子大生を車で送る際、通行人役の男と接触事故を起こしたように偽装。
「全員、飲酒運転の同罪だ。退学になるかもしれない」などと話し、女子大生から示談金として130万円を騙し取ったとのことです。
詐欺罪の保護法益は個人の財産のため、単に騙しただけ、あるいは財産以外の利益が侵害された場合は成立しません。
一般的な「騙された=詐欺」という概念と法律は少し違うことに注意が必要です。
さて、この事件では容疑者らは女子大生からお金を騙し取っています。
なぜ、女子大生は容疑者らにお金を渡したのでしょうか?
それは、飲酒運転の車に同乗することが罪になるからです。
では、それはいったいどのような法律にかかわるのでしょうか?
詳しくはこちら(出典:マイ法務)
メディちゃんの「やわらか頭体操」