メディ在宅クリニック 院長 髙橋 保正です。
もう10月ですね。
毎年同じことを言ってる気もしますが、だんだんと1年のスピードが速くなってきています。
目の前のことに集中していると1日もあっという間、1日1日を本気で生きていると1年もあっという間ですね。
時々「先生、目が真っ赤ですね」と言われるのですが、患者さまの目をしっかりと見てお話を聞いていると自然と目を見開いて、まばたきが少なくなるのが原因みたいです。
10月10日は目の愛護デー。
目は口ほどに物を言う、と言います。
あの人は目が笑っていないなんて言われてしまう方もいます。
目はとっても大切。
患者さまとお話する時は必ず目の奥を見ながらお話をします。
でも、どんなに心を込めてお話をしても患者さまに想いが伝わらないこともあります。
患者さまの信頼をいただくということはとても難しいこと。
病状をいかに正確にお伝えするか、また、どのように伝わっているのかを次の機会にしっかりと把握すること。
伝わっていないなと思ったら次回さらにわかりやすくお話をする。
それでも伝わらない時には明確な文章にしてお渡ししながらお話をする。
あの手この手で伝える努力をしなければなりません。
特に重い病気の患者さまの場合、ご本人さま、ご家族さまは基本的には諦めたくない、認めたくないという想いが強いので、真実を受け止めていただくのに、とても時間が必要です。
「先生、私の病気治るかな?」
私の目を見つめて可愛いおばあちゃまがご質問くださいました。
ドキッとしながらも、
「お熱も出るし、体調に波があるから心配してしまったのですね。大丈夫ですよ。私たちがどんな時にも駆けつけますし、何よりも体調が落ち着くようにいつも見守っています。病気を治すのは難しいけど、暴れないように抑えていくことが大切です。いつも私たちがそばにいます」
彼女の目を見つめながら心を込めてお話をします。
彼女も私の目の中に嘘の光が見えないことを確認し安心されました。
おばあちゃまは今も、ニコニコと私たちを空の上から見守ってくださっています。
本当の気持ちを、本当のことを、心を込めて、目力をこめてお伝えすることが大事。
そうすれば必ず私たちの気持ちは患者さまに伝わります。
あなたが伝えなくて誰が伝えるの?
今日も張り切って行きましょう。あなたを待つ患者さまのもとへ。

病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
そもそも今の状況で患者さまがお家に帰れるのか、主治医の先生も不安に思っています。
どうしたら良いでしょうか。
本日はメディちゃんに代わりまして髙橋がお答えいたします。
私も病院勤務が長かったですから、病院の先生のお気持ちがとてもよく分かります。
こんな状態でお家に帰したらご本人さまもご家族さまも大変なんじゃないか。
不安が強くなってしまうのではないか、すぐに救急車で戻ってきてしまうのではないか。
そもそも、お家でどんな点滴をどれくらいの頻度でしてくれるのか、救急車を呼ばないで全ての治療を訪問診療、訪問看護で対応できるのか。
さまざまなご不安があると思います。
私たちはどのような患者さまでもいつでもお引き受け出来るように、スタッフの体制をしっかりと整えております。
土日や祝日も1日に2回3回とご訪問をさせていただきながら体調を整えたり、介護の皆さまと協力して1日に5~7回と医療、介護スタッフがご訪問して病院の特別室と同じようなお手当てが可能です。
ただし主治医の先生が在宅医療とはどのようなものなのか明確なイメージを持てず、結局患者さまが困った時にはすぐに救急車を呼んで戻ってくるのではないか、という先生のご不安がぬぐえなければ在宅医療の意味はありません。
末期がんの患者さまは、いつでも状態が悪化する可能性が高いです。
痰がらみが出てきて呼吸状態が悪くなる、がん性リンパ管症や栄養の点滴や食事をとっているのにどんどん頬がこけて痩せていく、がん性悪液質、がんによる痛みのがん性疼痛など色々なことが起こりえます。
私たちはこれら全ての症状にご自宅で対応が可能です。
24時間の継続した栄養の点滴、モルヒネの痛み止めの注射、腸閉塞の治療、輸血など、救急外来や集中治療室で行なう治療は全て対応可能です。
主治医の先生がもし、このような症状の患者さまでも退院できるのかな、と思われましたら一度ご相談くださいませ。
直接、私どもが病院へ伺って患者さまの状態やレントゲン、CTなどの画像検査や採血検査などを確認させていただき、ご一緒にご自宅での治療方針を検討させていただきます。
今入院されているほとんど全ての患者さまを当院ではいつでもご自宅でお受けすることが可能ですので、もしよろしければお声がけくださいませ。
責任を持ってご対応させていただきます。
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知らないと大変!身近な法律豆知識
要注意!スポーツで賭けをすると逮捕される!?
数年前、プロ野球の選手が野球賭博をしていた事件が問題になりました。
オリンピック開催も間近ですが、選手ではない一般の人がスポーツ賭博をしても問題となるのでしょうか?
次のような質問がありました。
ある会社の営業担当者の悩みと疑問です。
「 取引先の会社の部長はギャンブル好きです。 高校野球や、ワールドカップ、オリンピックなど大きなスポーツの大会があると部署内で賭け事を始め、半ば強制的に参加させられています。 遊びの賭け事でも犯罪になると聞いたことがあるが、本当でしょうか?」
結論から言うと、日本の法律では、「一時の娯楽に供する物」を賭ける場合を除いて賭博は禁止されています。
では、「一時の娯楽に供する物」とは具体的にはどういったものなのでしょうか?
詳しくはこちら(出典:マイ法務)
メディちゃんの「やわらか頭体操」
