メディ在宅クリニック 院長 髙橋 保正です。
今年は5月12日が母の日ですね。
母の日に毎年開催されていたのが、私の高校の運動会。
男子校でしたので、この大切な日に彼女を招待するのができる男の証でした。
母の日にちなんで、お付き合いしている彼女とそのお母様を招待して、二人に花束を渡す鼻高々の友人を羨ましく見ておりました。
男子校ならではですね。
私は美しいものが大好きです。
特に私はお花が大好きで有名ですが、当院受付にも毎週新しい花束を飾っています。
患者さまや様々な業者の皆さま、当院のスタッフがクリニックに入ってきて、ホッとできる空間をいつも用意しておきたいからです。
令和の時代。
誰もが、ホッとできる場所を探しています。
誰もが癒しの時間を求めています。
若干殺伐とした世の中で、誰もが笑顔になれる場所ってとても大切ですよね。
クリニックに来られない患者さまのお家にも、私たちは美しく華麗に颯爽(さっそう)と現れます。
「いやいやホンマかいな」
と言われましても、少なくとも、そうありたいと心がけております。
ユニフォームやスーツをいつもビシッと決めて、身だしなみや色合いも美しく、少しでも患者さまが元気になれるように、清潔感あふれる私たちであるように気を引き締めています。
大切なご自宅にお伺いするのですから当然です。
患者さまのお誕生日には、カラフルな色合いの折り紙や装飾を用いたバースデイカードをプレゼントいたします。
患者さまの癒しになれば、とスタッフがみずから工夫して材料を購入して自分の休みの日を利用して作ってくれています。
どんな時も患者さまのことを一番に考えてくれるスタッフを私は誇りに思います。
母の日。
花束をたっぷり用意してあなたもお母さんを驚かせてあげましょう。
元気なお母さんも、写真の中のお母さんも、きっと喜んでくれますからね。
家族を大切にできる人は、患者さまも大切にできます。
お母さんを思うように患者さまのことも思える人でありたいです。
「今日はどんなことで患者さまを笑顔にしてさしあげようかな」
そんなワクワクした気持ちで毎日を過ごしていきましょうね。
あなたを待つ患者さまのもとへ。
さあ、今日も行ってらっしゃい!
病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
最近話題の『人生会議』ってなんですか?
『人生会議』って耳慣れない言葉ですね。
堅苦しいお話ではなく、ご家族で集まって一緒にお話をするということです。
特に在宅医療を開始するときには、私たちは最初に人生会議を開くようにしています。
具体的には以下のような内容です。
患者さまご本人が病気についてどのように考えているのか。
詳しい病状を説明して欲しいのか、あるいは何も教えて欲しくないのか。
積極的に病気に立ち向かっていくのか、あるいは苦痛や痛みを緩和することを中心にして欲しいのか。
もしものときには心臓マッサージや人工呼吸をして一日でも長く生きていることを重要視するのか、あるいは自然な形で見送って欲しいのか。
ずっとお家で過ごしたいのか、あるいはご家族に迷惑をかけたくないから入院したいのか。
色々な想いをご本人を交えて、ご家族で話し合うのが人生会議です。
医療者、介護者など第三者を交えて行なうことも大事です。
在宅医療では急な変化に対応する場面も多く、早めに人生会議を行なっておくことがとても重要です。
同時にお話の内容を記録し、ご本人の想いやご家族の気持ちを記録し、そこにみんなの署名を残しておくことも大切です。
私たちは患者さまのお気持ちを尊重しながら、『人生会議』をそっと開きます。
「そうだ。先生から病気のこと、どんな風に聞いていますか?」
そんな感じではじめます。
「ただいまから人生会議を開きます」
なんて言いません。
「最期はどこで過ごしたいですか?」
なんて乱暴な質問は無意味です。
人の気持ちなんて揺れ動くものですから。
「延命しなくていい」
とおっしゃっていたのに、いざ心肺停止の患者さまを前にすると取り乱され、心臓マッサージを始めてしまうご家族に遭遇することもあります。
だから答えを出す必要はありません。
何度も何度も繰り返し、話し合い、確認し心の準備をすることが大事なのです。
患者さま、ご家族さまに署名をしていただいても、その書面に何の拘束力もないことも十分にお伝えすることも大事です。
人生会議。
軽い気持ちでスタートしてみてくださいね。
丁寧に心をこめて。
メディちゃんの4コマまんが
知らないと大変!身近な法律豆知識
上司からの土下座強要・暴言はパワハラ?それとも犯罪?
近年、上司による土下座の強要・暴言などのパワハラに関する報道が増えています。
しかし、どのような行為をするとパワハラになるのか、そしてパワハラが犯罪になる可能性もあることを知らない人も多いのではないでしょうか?
このような事件がありました。
郵便局員だった男性(当時41歳)が突然死したのは、当時の郵便局長から受けたパワハラが原因だったとして、遺族が日本郵便に対して1億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決がありました。
2011年12月、うつ病で休職中だった男性局員が致死性不整脈で死亡。
じつは、この年の5月と10月に、局長から
「いつ辞めてもらってもいいくらいだ」
「あんたが出てきたら皆に迷惑」
などと言われていたということです。
それでは、パワハラの定義とは一体どのようなものなのでしょうか?
詳しくはこちら(出典:マイ法務)
メディちゃんの「やわらか頭体操」
(例題)
(問題)