メディ在宅クリニック 院長 髙橋 保正です。
最近の医師国家試験は、どんどん難しくなっています。
3日間試験を受け続けトータル500問の設問に答えるという想像を絶する世界です。
今年からは2日間400問に変更となりましたが、1日あたりの問題数は結果的には増えています。
国家試験の内容も、以前はこの病気に対してはこの治療、という短絡的な問題だったのが、最近は1,000文字に及ぶ長い経過から今後の治療に関する答えを導き出す問題になってきています。
知識も大事ですが、問題解決能力がより重要視されるようになっています。
医療においても介護においても日々の患者さまの問題を解決していく能力がとても大事です。
目の前の患者さまが困っている時に、どんな形でも良いから解決策の一つをご提案できればそれだけで患者さまを笑顔にすることができます。
どんな些細な不安も一緒に考えて差し上げることがとっても大事です。
医師として、看護師として、介護職として、病院スタッフとして出来ることを考えるのが大事。
何よりも「人として」患者さまに何が出来るのか。そういった原点にかえって、患者さまと向き合うことってとてもステキだし大切なことだと考えます。
今年も残りあとわずか。
一年間たくさんの患者さまとの出会いとお別れがありました。
患者さまの穏やかな笑顔から私たちは日々たくさんのことを学びます。
ご家族さまの涙と微笑みから、私たちは自分たちが目指す方向性が間違っていないという確信を持っています。
人は必ず人生の最後の日が来ます。だからこそ私たちも今やるべきことにすべてをかけて取り組まなければなりません。
今日もたくさんの患者さまがあなたを待っています。
さあ、あなたの笑顔であなたの熱い想いで、患者さまをしあわせにして差し上げましょうね。
病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
患者さまの退院前に外泊にチャレンジしていただこうと考えています。
大丈夫でしょうか?
退院前の外泊チャレンジは、おやめになった方が良いかと存じます。
例えば、がんの末期の患者さまで痛みや不安があって、ご自宅への退院が目標であれば、まずは在宅緩和ケアへの橋渡しをしておくことが大切です。
ご自宅へ戻られても24時間365日連絡が取れて、どんな時でも患者さまがSOSを発信した時にご自宅へスタッフが駆けつけて問題を解決する体制がなければ、ご自宅にいても患者さまの不安は増大します。
外泊チャレンジの間に痛みや苦痛が増して、救急車を呼ぶような事態におちいってしまうことで、退院への明るい希望は途絶えてしまいます。
「こんなんじゃ退院は無理だ」という気持ちが強くなってしまいます。
ですから、チャレンジなんてする必要はありません。
1日でも早い退院を目指せば良いのです。
退院日が今日でも、今週末でも構いません。
私たちにご連絡をいただければ、即日ご対応をさせていただきます。
病院の外泊中では私たちの対応は困難です。
ぜひ外泊チャレンジなんてせずに、1日でも早い退院を目指してご一緒に患者さまとご家族さまの背中をそっと押して差し上げましょう。
強制ではなく、そっと優しく応援して差し上げることがとっても大事です。
患者さまを危険な目に合わせてはいけません。不安にさせてはいけません。
安心して退院できる体制をご一緒に作っていきましょうね。
患者さまの退院をお考えでしたら、私たちにご相談ください。
責任を持って迅速なご対応をさせていただきます。
メディちゃんの4コマまんが
知らないと大変!身近な法律豆知識
事後強盗とは?盗みをした挙句に相手を暴行・脅迫する罪を解説
映画やテレビドラマなどで、こんなシーンを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
空き巣の犯人が侵入した家の主に見つかってしまい、あろうことか相手に暴行や脅迫を加えている。
そして、時には犯人が相手を殺傷してしまい、逃亡することに……。
今回は、このように罪に罪を重ねる犯罪について解説します。
次のような事件がありました。
保育園のパート保育士の女がスーパーで、豚や煮卵など食料品17点、計3193円相当を万引。
これを制止しようとした保安員女性の腕を引っかいたうえ、駐車場に止めていた乗用車を急発進させて逃走したとのことです。
保安員が車の色やナンバーを覚えていたことから警察は女の犯行を特定し、事後強盗の容疑で逮捕しました。
では、この事後強盗とはどのような罪なのでしょうか?
詳しくはこちら(出典:マイ法務)
メディちゃんの「やわらか頭体操」
お詫び
メディ通信 2018年12月号 一筆書きパズルにおいて掲載した画像に誤りがありました。
正しくは下のとおりとなります。
読者の皆様にはご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。
(問題)
抗がん剤の副作用で食事がとれない患者さまがいらっしゃいます。 ひとまずご自宅で点滴をしていただいて体力が回復したら抗がん剤を再開 することは可能でしょうか?
患者さまは延命治療を希望されていません。ご自宅でどのような対応が可能でしょうか? 在宅緩和ケアはお願いできますか?