いつも子供たちには明るい未来を見せてあげたいと思っています。
若い乳がんの患者さまの治療を担当することが多くあります。外来にはママと一緒にたくさんの子供たちが訪れます。往診でお家をご訪問したときにも、生まれたばかりの赤ちゃんや、よちよち歩きの子どもたち、ママが大好きな小学生やちょっと反抗期の中学生とも出会うことがあります。
そんな子供たちからみて私は、どんな風に映っているのかな?
いつも、子供たちから見て、恥ずかしくない医師でありたいと思っています。
「先生は、ママを大切にしてくれなかった」「いつもこわい先生だった」「病院はきらい」「お医者さんきらい」
そんな想いを子供たちの心に残してはいけないのです。
ママが病気で苦しんでいる姿は子供たちの未来に影を落とします。
ママが、つらいときも頑張って前向きに笑顔で病気に向き合えば、子供たちの心に明るい光を灯すことができます。
お家で過ごすママも、いつも優しく、穏やかに微笑んでいてほしいと願いながら、日々診療にあたります。
ママの苦痛をとって差し上げること。ママの病気を治すお手伝いをすること。
私たち医療者の今の態度や治療が10年後の医療に影響を及ぼします。
例えば、中学3年生が医者を目指していたならば、4年後に医学部入学、10年後に医学部卒業です。そのときの彼らの医師としての原動力は、今のママに対する思いです。
ママの病気、生き方、愛情、頑張り、涙、そして笑顔。そんなママを支えてきたパパ。
そして医療者たちの姿。すべてが日本の医療を変えていくのです。
私たち医療者は、その責任を感じながら毎日を過ごさなければなりません。
「もっと自覚を持たなくちゃ」と私はいつも自分を叱咤激励します。
医療や介護のスタッフは一挙一動に注意を払う必要があります。
子どもたちはすべてを見ています。
どれくらい患者さまを大切に思っているか、どれぐらい本気で仕事をしているか。
私たちの関わる、すべての方がしあわせになれるように、毎日を本気で生きることが、私たちにも大切なことだと考えます。
さあ、4月は入学式の季節。子供たちを見習って、私たちも新たな一歩を踏み出しましょうね。
病院医師・看護師・連携室職員のみなさまからよくある質問にお答えします。
大丈夫です、お引き受けいたします。
どのような病状であるのかなど病院の連携室の方からできる限りの病状をお聞きし、まずは患者さまの元に駆けつけます。
患者さまのお身体の診察や心電図、超音波検査、血液検査など、さまざまな方法で、患者さまの今の状態を把握いたします。
その上で、病院での検査が必要であれば、私たちが介護タクシーや救急車の手配を行います。
どこの病院を受診し、何科で検査を受けられるかも調べて当日の予約を取ります。
病院で検査ののち、ご自宅へ戻ることができれば、訪問診療を継続いたします。
多くの場合には、病院受診をしなくても、ご自宅での点滴やお注射で体調不良や発熱、苦痛などを治療することができます。
私たちが大切にしているのはスピードです。
ご相談をいただき、タイミング良く近くを往診中であれば10分で初回の訪問に伺うことも可能です。
まずは患者さまのお顔を拝見し、ご本人さまの思いやご家族さまの不安などをお聞きして、私たちにできることを迅速に行なってまいります。
もちろん主治医の先生にもスピード感をもってお手紙を作成していただきたいと思います。
地域連携室のみなさまは、先生に負けないスピードで患者さまを一刻も早く安心させてあげてくださいね。
私たちにお任せください。
4コマまんが「今月のメディちゃん」
知らないと大変!身近な法律豆知識
タダより高いものはない? 給料不払いで社長が書類送検?
タダで社員に仕事させていた会社の社長が、高い代償を払うはめになってしまったという事件が起きたようです。
「タダより高いものはない」ということわざもありますが、一体どんな代償を払ったのでしょうか?
2014年2月に事実上倒産した札幌市北区の建設会社の社長と法人としての同社を、最低賃金法違反(賃金不払い)の疑いで札幌中央労働基準監督署が書類送検しました。
容疑者の社長は、2012年12月から2014年2月までの3ヵ月分の給料を本社と関東営業所(埼玉県)に勤務する従業員計8人に支払わなかったということです。
金額は、北海道や埼玉県の最低賃金に当たる計約260万円。
2014年2月、関東営業所の従業員が川越労働基準監督署に相談して発覚しました。
社長は「経営が悪化し、支払えなかった」と供述しているとのことです。
では、このような社員への給料不払いは、どのような法律に抵触するのでしょうか?
詳しくはこちら(出典:マイ法務)